

「GARDEN COURT SEIJO UNITED CUBES」は20の小さな棟からできている。
小さな棟が少しずつずれながら配置されることで、周囲の住宅に威圧感を与えてないようなスケールになると共に、
マンションのようにも見えるし、集合した一戸建てのようにも見える。
各住戸はいくつかの棟をまたぐように有機的につながっている。
これにより、ひとつの住戸がどこからどこまでかはっきりわかりにくく、各住戸のプライバシーを保つことができる。
断面と平面で2つもしくは3つの数珠つなぎで構成される住戸は、タウンハウスにありがちな短冊形の平面ではないため
玄関に入ると奥に庭が見え、2階のリビングにあがると隣の棟から全く異なる風景が見えるというように、
いろいろな生活の場所や風景をもたらしてくれる。また、各部屋はいろいろな方向に開けているので、
採光や換気を自由にとることができる。小さな棟をずらしながら配置することで、
ほとんどの住戸が地上庭かルーフテラスを持っている。これらの庭は、テーブルを出して食事したり、
リビングのようにくつろいだり、ガーデニングを愉しんだりと、様々な使い方が考えられる。
このタウンハウスでは、庭がそれぞれ独立していながらも、全体で曖昧につながってひとつの大きな庭となり、
集まって住むための適度な関係と良好な関係を築けるようになっている。
(妹島和世・新建築2006年2月号より)
「GARDEN COURT SEIJO UNITED CUBES」の設計を担当したのは、建築家山本理顕氏を審査委員長とする設計コンペにより、
103点の応募作から選ばれた「妹島建築設計事務所」です。すでに日本国内で大きな実績を持ち、さらに海外へと飛躍を果たした、
これからのグローバルな建築界を背負って立つ逸材である妹島和世の作品に住む。この住まいは、そのような誇りも、もたらしてくれるのです。
■主な作品
- 2000年
- 小さな家
- hhstyle.com
- ドリアデ家具デザイン
- 2003年
- ISSEY MIYAKE BY NAOKI TAKIZAWA*(〜2007.8)
- ディオール表参道
- 梅林の家
- ALESSI “Tea & Coffee Towers”シリーズ/
“Fruit basket”デザイン*
- 2004年
- 金沢21世紀美術館*
- 2005年
- 鬼石多目的ホール
- next maruni project/ラビットチェアデザイン*
- 2006年
- 有元歯科医院
- ツォルフェラインスクール*(エッセン,ドイツ)
- トレド美術館ガラスパビリオン*(オハイオ,アメリカ)
- ノバルティス製薬オフィスビル*(バーゼル,スイス)
- 直島町海の駅*
- スタッドシアター*(アルメラ,オランダ)
■進行中プロジェクト
- ・バレンシア近代美術館増築*(バレンシア,スペイン)
- ・ニューミュージアム*(ニューヨーク,アメリカ)
- ・EPFLラーニングセンター*(ローザンヌ,スイス)
- ・ルーブル・ランス*(パリ,フランス)

■略歴
- 1956年
- 茨城県生まれ
- 1981年
- 日本女子大学大学院修了
- 1981年〜87年
- 伊東豊雄建築設計事務所勤務
- 1987年
- 妹島和世建築設計事務所設立
- 1995年
- 西沢立衛とSANAA設立
- 2001年〜
- 慶応義塾大学教授
- 2006年〜
- プリンストン大学客員教授
■受賞
- 2004年
- 第46回 毎日芸術賞建築部門
- 2006年
- 日本建築学会賞*
- 日本建築大賞
- 芸術選奨文部科学大臣賞美術部門
- 2007年
- マリオ・パニ賞*(メキシコシティー,メキシコ)
- ベルリン美術賞*(ベルリン,ドイツ)
- International Fellowship of the Royal Institute of British Architects
*印は妹島和世と西沢立衛との共同設計